大喜利精肉店
お題
三食ティッシュを食べてみて分かったこと
生存権さんの作品
光差す氷の大地で、僕は大空を眺めていた。もっとも、遭難で仲間を見失い、完全に食料も尽きた今それしかくらいやることが無いのだが。この時期になるといつも北の方から飛んで来ているあの群れはワタリドリだろうか、
「鳥はいいよなぁ、鳥はいつも自由だ。飛ぶことには仲間も愛人もいらない。たとえ一人だって世界中を飛び回れる」

「適当言うなよ、僕たちだって君みたいに呑気に寝転がりながら冬を越したかったがね」

驚いた。この鳥、こちらの言葉が分かるというのか。

「寝転がりながらとは失礼な奴だ。ところで驚いたな。僕の言葉が分かるのか?」

「ああ、少しはな。すまないが時間が無いんだ。群れに置いていかれてしまっては、生きていくことはできない。君もそうだろう」

その通りだ。言葉を司る鳥がいただなんて、世界はなんて広いんだろう、僕も鳥だったら、そんな広い世界を一面見渡せたのだろうか。そんな思いを馳せながらアザラシである僕は狩人に体を引っ張られていく。

「来い!鼻セレブの時間だ!」
◆この作品へコメントを投稿できます。
お名前:
コメント:
名前
1点Haruru
1点あんどう
1点あると
1点含有量
1点obasuma
1点ピンクジャム
1点ソトノトス
1点三度飯
1点煮込みVUITTON
1点さいころちゃらみん